上手いピアノよりも、心がうるおうピアノが自他を癒す

ヒーリングピアノにピアノのテクニックは重要ではない。

クラシックを弾けなくても、技術が足りなくても、指があまり回らなくても、心配はいりません。

実際、弾くヒーリングは、自他のヒーリングが一番の目的なので、ピアノの高度なテクニックを必要としません。いたずらに指を回すことよりも、打鍵の粒をそろえることよりも

  • 空間の広がり、
  • 音の隙間から感じる匂い、
  • 休符の間から見える光、
  • いつか見た、車窓から見える蓮華畑のピンク色を和音に託す、
  • 言葉にできない悲しみを、こぼれた涙を、鍵盤に落ちるひとつの音に変えて、
  • 悲しみも、切なさも、音へと昇華させる

このような要素が重要になります。そして、そんなことが、本当にできるようになります。

音楽の力は本当にパワフルです。
聴くことによる音楽の力は、みなさんご存知の通りですが、
演奏することによる音楽の力は、例えようがないくらい、すごいです。

みなさんも、カラオケに行ったことがあるなら、なんとなく感じられるはずです。
歌を歌うことは、歌を聴くこととは別の、素晴らしい解放感や高まりがありますよね。

音楽の演奏とは、誰かのために行うことも一つの側面ですが、それはあくまでひとつの側面にすぎません。観客がいなくても、演奏は成立します。自分のために演奏してあげることで、あなたの人生の枠が広がり、それにより心のエネルギーも回復することを認識できると、もっともっと音楽演奏の幅が広がります。

ある意味、とても強力な、ヒーリングメソッドともいえるのです。

誰かにきかせるための音楽演奏はもちろん、自分を癒し、高め、強い心を手にするために、ピアノ演奏をはじめてみませんか。演奏は、プロが行うものだとか、音楽の演奏は上手でなければならないとか、そんな、いつの間にか押し付けられた枠を取り払い、あなたの心のエネルギーのために、音楽を演奏してみませんか。

発表会で上手く弾くことがピアノ演奏、という観念を外そう

ピアノ経験者のみなさんに共通しているのは、人前で誰かに聴かせるためのピアノは一生懸命練習してきたけれど、

自分自身を癒し、自分自身が演奏そのものを楽しみ味わうための演奏方法を意外と知らないということです。

未経験の方も、人前で演奏できるほどではないから、と、ピアノをはじめようとしません。

しかし、いったい誰が、ピアノは誰かの前で発表するものであり、
ただ、ただ、自分の楽しみとして、人生の喜びとして、生活の質の向上のために
弾いてはいけない、と決めたのでしょうか。

ピアノは好きなのに、演奏の目的が全て他人を意識しすぎていることにつながるため、演奏が怖かったり、嫌いになっている人が沢山います。子供の頃のピアノの先生が、演奏そのものを楽しむことを教えてくれなかったのも原因のひとつです。それは発表会のためのピアノ演奏であり、あなたのためのピアノ演奏ではなかったのかもしれません。

音楽を演奏するというのは、決して特別な行為ではありません。昔から様々な行事や儀式などで、誰もが歌い、演奏する機会がありました。それは喜びを表し、時に悲しみを表し、それは人を慰め、言葉にならない感情を外に放出する手助けをしてきました。音楽を奏でることは、誰もが行ってきた、自然な行為なのです。

ピアノを演奏したり歌を歌っているときに僕がつくづく思うことは、言葉にならない言葉が音になり、言葉だけでは充分に表現できない感情が、演奏になるのだ、ということです。

あなたの思いや感情を音にのせて、音楽と一緒に流してしまう、それが日常で行えたら、気持ちがもっと楽になりますし、不安もおとなしくなり、心のエネルギーも回復していきます。うまく演奏する必要も、うまく歌う必要もないのです。あなたの色んな感情を音楽にのせて一緒に流してしまうために、演奏し、歌うのです。

そうするうちに、今、この瞬間を生きる、ということを、音楽を通して理屈抜きで集中できるようになります。